こんにちは、ろき(@rokilog_blog)です
最近、「税理士」が気になって気になって仕方ありません!
というのも、たまたま仕事で税理士の方とお話しする機会があってすごく楽しそうだったからです!
話を聞いた限り、大変そうだとも感じましたが、実際のところはどうなのか気になっています!
そこで、税理士の業務内容やどうやったら税理士になれるのか、調べてみました!
全くの初心者の視点から、調べたことを簡単にまとめていきます!
こんな方におすすめ
- 税理士の業務内容について簡単に知りたい人
- 税理士試験の概要について知りたい人
税理士とは?
税理士とは、名前からも分かる通り「税」金の専門家です
税金は全ての人に関係のあるものです
しかし、多くの人は税金について無関心であったり、無知であったりすると言われています
それは税金の計算方法や納税の手続きが複雑であり、時には専門的な知識が必要であることが関係しているでしょう
個人の確定申告レベルですら悩みの種ですので、会社で様々な税金の計算を行うことも容易ではありません
そこで活躍するのが税理士です
専門知識を活用して、納税に必要な書類の作成や確定申告の代行、節税のアドバイスなどを行います
税理士の業務内容
私の「税理士」のイメージは、会社の会計をチェックして、直さないとダメなところを厳しく指摘する、監査的なものでした
しかし、そんな会社にとっての敵のような存在ではなく、困ったときに相談できて頼りになる存在だと調べて分かりました
その頼りになる仕事内容についてまとめてみます
税務業務(独占業務)
税理士には、税務業務において3つの独占業務があります!
3つの独占業務
①税務書類の作成
税理士が自らの責任と判断において、税務署に提出する申告書などの書類を経営者に代わって作成します
例)確定申告書の作成、など
②税務代理
税金に関する法令に基づき、納税者に代わり、税務署などに対して申告・申請・請求などの手続きを行います
例)税金の納付、税務調査への対応、税務署への申立て、など
③税務相談
税務の手続きや計算などに関する相談など、それぞれに応じたアドバイスを行います
例)(無料の)税務相談会、など
会計業務
会計帳簿への記帳や決算書の作成などについて、その指導や作成の代行をします
先ほどの税務業務は、会計業務が確実に遂行されていることが前提に行われます
そのため、適切な税務を行うには、会計業務についてもしっかりと指導や助言を行う必要があるのです
コンサルティング業務
企業の経営について、会計や税務に関する専門的な知識をもとに、助言を行います
節税に関してはもちろんですが、営業戦略やコスト削減についての経営改善のアドバイスなども税理士には求められます!
その他の業務
税理士資格を持っているという社会的信用を元に、相続・事業承継や外部監査、組織の役員、補佐人など、様々な場面で活躍することができます
税理士になるためには
税理士になるには、日本税理士会連合会で税理士名簿に登録する必要があります
そのためには次の2つの要件をクリアする必要があります
①国家試験5科目合格(必須科目あり)
②通算2年以上の実務経験
税理士試験について(試験概要・試験科目・合格率・受験資格・日程・受験料)
税理士試験の概要
税理士試験は、税理士となるのに必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的として行われます。
(引用元:国税庁HP)
試験は国税審議会が行うこととなっていて、毎年以下のとおり実施されています
実施要項の発表 | 例年4月に官報に掲載 |
受験申込 | 例年5月中旬~下旬 |
試験日 | 8月上旬(平日3日間) |
試験時間 | 9:00~17:30 1日3科目(1科目2時間) |
合格発表 | 12月上旬~中旬 |
税理士試験の試験科目
試験科目は全部で11科目あります
しかし、その全部に合格する必要はなく、その中から5科目を選択して合格すれば十分です
注意するのは、5科目を自由に選択とはいっても、必須科目である「簿記論」と「財務諸表論」の2科目と選択必須科目である「所得税法」か「法人税法」のどちらか1科目の計3科目は必ず合格しなくてはなりません!
そのため、一般的には残り2つの税法科目の合格を目指すことになります
ちなみに、消費税法と酒税法はどちらか1科目しか受験できません
同様に、住民税と事業税もどちらか1科目しか受験できないので注意が必要です
税理士試験の合格率
科目区分 | 科目名 | 令和2年度試験合格率 | 令和元年度試験合格率 | 30年度試験合格率 | 29年度試験合格率 |
必須科目 | 簿記論 | 22.6% | 17.4% | 14.8% | 14.2% |
財務諸表論 | 19.0% | 18.9% | 13.4% | 29.6% | |
選択必修科目 | 法人税法 | 12.0% | 14.7% | 11.6% | 12.1% |
所得税法 | 16.1% | 12.8% | 12.3% | 13.0% | |
選択科目 | 相続税法 | 10.6% | 11.7% | 11.8% | 12.1% |
消費税法 酒税法 |
12.5% 13.9% |
11.9% 12.4% |
10.6% 12.8% |
13.3% 12.2% |
|
国税徴収法 | 12.2% | 12.7% | 10.7% | 11.6% | |
住民税 事業税 |
18.1% 13.1% |
19.0% 14.8% |
13.5% 11.0% |
14.3% 11.9% |
|
固定資産税 | 13.5% | 13.7% | 14.9% | 13.3% |
(出典:スタディング)
簿記論と財務諸表論は多少変動があるようですが、それ以外は大体10%前後で推移しています
各科目の合格基準点は共通で満点の60%となっています
しかし、以下のとおり、60%以上の得点を取れた人が全員合格するというわけではないようです
各科目とも満点の60%が合格基準とされていますが、実際には上位10%から18%が合格する相対評価による競争試験だということが分かります。
毎年、試験問題の難易度・分量は変わるにも関わらず、合格率はほぼ変わっていません。(出典:スタディング)
税理士試験の受験資格
税理士試験は受験資格が必要な試験となっています
以下の受験資格のうちいずれか1つでも満たしていれば受験することができます
(1) 学識による受験資格
イ | 大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上履修した者 | 証明書類 | |
ロ | 大学3年次以上で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上含む62単位以上を取得した者 | ||
ハ | 一定の専修学校の専門課程(※2)を修了した者で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上履修した者 | ||
ニ | 司法試験合格者 | ||
ホ | 公認会計士試験の短答式試験に合格した者(※3) |
(出典:国税庁HP)
(2) 資格による受験資格
イ | 日商簿記検定1級合格者(※4) | 証明書類 | |
ロ | 全経簿記検定上級合格者(※5) |
(出典:国税庁HP)
(3) 職歴による受験資格
イ | 法人又は事業行う個人の会計に関する事務(※6)に2年以上(※7)従事した者 | 証明書類 | |
ロ | 銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上(※7)従事した者 | ||
ハ | 税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上(※7)従事した者 |
(出典:国税庁HP)
税理士試験の日程
税理士試験は、例年8月上旬の平日3日間で行われます
例年の試験のスケジュールは以下のとおりです
1日目 | 9時~11時 簿記論
12時30分~14時30分 財務諸表論 15時30分~17時30分 消費税法又は酒税法 |
2日目 | 9時~11時 法人税法
12時~14時 相続税法 15時~17時 所得税法 |
3日目 | 9時~11時 固定資産税
12時~14時 国税徴収法 15時~17時 住民税又は事業税 |
ちなみに試験を受けられる場所も決まっています
試験会場
北海道・宮城県・埼玉県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・京都府・広島県・香川県・福岡県・熊本県・沖縄県
※年度によって変更になる場合がありますので、受験年度にご確認ください
税理士試験の受験料
受験手数料は、受験申込科目数によって異なります
以下の表のとおりです
受験申込科目数 | 1科目 | 2科目 | 3科目 | 4科目 | 5科目 |
受験手数料 | 4,000円 | 5,500円 | 7,000円 | 8,500円 | 10,000円 |
手数料は銀行やコンビニで支払うのではなく、受験するときに提出する願書に受験手数料分の収入印紙を貼ります
収入印紙って個人的には法務局で買うことが多いのですが、他にはどこで買えるのか調べてみました
以下が収入印紙が購入できる場所の一覧です
収入印紙が購入できる場所
- 郵便局
- コンビニエンスストア
- 役所(役場)
- 商店
- 法務局
税理士試験の仕組み
税理士試験は超難関な国家試験であるのにも関わらず、毎年多くの方が受験しています
その理由はその受験制度にあります
税理士試験の受験制度
- 科目合格制度
- 科目選択制度
科目合格制度は、税理士試験が人気である大きな理由の1つです
科目合格制度
- 1科目から受験できる
- 1度合格すれば一生有効
- 科目合格の段階で「簿記論合格」「法人税法合格」と正式に名乗ることができ、1科目の合格だけでも転・就職に役立つ
他の国家試験では一度に複数の科目を受験する必要があり、その全てで合格点を取らなければならないものや、合格した科目も期限付きで免除されるにとどまるものがあります
それと比べて、税理士試験は1科目ずつ何年でもかけて合格を目指すことができます
そのため、一度にたくさんの勉強時間を確保できない社会人でも働きながら挑戦しやすいのです!
また、1つ1つ確実に学習していけるので、勉強に自信が無い人でも十分に合格の可能性があります!
科目選択制度については、先ほど税理士試験の試験科目のところでまとめたとおり、必須科目2科目と選択必須科目1科目または2科目、選択科目1科目または2科目を、それぞれ自分の好きな科目を選んで受験することができる制度です
まとめ
ここでもう一度、税理士の業務内容やどうやったら税理士になれるのかについて調べた結果をまとめます!
税理士の業務内容
- 税務業務
⇨ ①税務書類の作成(確定申告書の作成など)、②税務代理(税金の納付など)、③税務相談(税務相談会など)
- 会計業務
⇨ 会計帳簿への記帳や決算書の作成などの指導や助言
- コンサルティング業務
⇨ 営業戦略やコスト削減についての経営改善のアドバイス
- その他の業務
⇨ 相続・事業承継や外部監査など
税理士になる方法
〇 日本税理士会連合会において、税理士名簿に登録する。
そのためには以下の2点の要件をクリアする必要あり。
1.国家試験5科目合格
⇨ 自由選択だが、「簿記論」「財務諸表論」「所得税法or法人税法(1つ以上)」は必須。1科目から受験可能。科目合格は一生有効。
2. 通算2年以上の実務経験
⇨ 税理士法人や税理士事務所などに転・就職し実務経験を積む。
《税理士登録までの一般的な流れ》
(会社員スタート)
①現在の会社に勤めながら会計科目2科目(簿記論、財務諸表論)と税法科目1科目を勉強
②2科目以上合格したら、税理士事務所などに転職
③働きながら2年間で2~3科目合格を目指す。
④官報合格(5科目合格)&通算2年以上の実務経験
⑤税理士に登録
決して簡単に取得できる資格でないのは分かっていましたが、合格率を見るとやっぱり少し委縮してしまいますね
でも、今回調べてみて、1科目ずつ受験できることが分かったので、社会人として勉強時間が取りにくい私でも挑戦しやすいなと感じました!
また、簿記2級までは学習しているので、会計科目は取り組みやすそうです
税法科目は自分の生活や仕事に関わってくることが多いので、試験云々を抜きにしても勉強してみたいと思いました!
間違いなく人生の中で今が一番若いときなので、挑戦するなら今ですよね!
と言っても、形から入るタイプというか、じっくり調べてからじゃないと始められないタイプなのでここでいつもは止まってしまいます
ですが、今回はこの勢いで通信講座をポチリました!
それがスタディング 税理士講座です
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簿記論と財務諸表論の簿財2科目の講座で約5万円弱でした
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このスタディングって、実はちょっと前までiosしか対応していなかったんです
私はandroidユーザーなので使えないじゃん…と断念していたのですが、今回調べてみたらちゃんと対応するようになっていました!
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その小さい感動もあり、勢いで購入しちゃいましたね
私は「合格コース」という一番シンプルなコースにしましたが、「総合コース」と「フルコース」にすると簿記入門講座もついてきます!
なので簿記も全く分からないという方でも安心して学習できるようになっています!
他のスクールの通信講座は金額が桁違い(20~40万円)なので途中で力尽きてしまったらと思うと怖いですが、スタディングであれば最悪の場合諦められるくらいの金額に抑えられているのでありがたいです
ほとんど勢いですが、これから頑張って勉強していきます!
スタディングについて紹介した記事はこちら